自宅で美味しい鍋が食べられるのも全て、企業努力の結晶である「鍋の素」のおかげといっても過言ではないでしょう。
以前テレビでは「キムチ鍋が圧倒的人気」と言われていましたが、その後トマト鍋やとんこつ鍋などの台頭もあり、細分化させていけば数百を超える鍋を自宅で楽しむことができる時代になりました。
さらに最近ではキューブタイプやボトルタイプなどのパッケージの工夫もあり、それまでは家庭で作れなかった高級なお鍋の再現も可能になっています。
知れば知るほど深い鍋の素。その人気商品とアレンジレシピ、一人暮らし向けの人に向けた裏ワザなど、徹底網羅します。
目次
まずお伝えしたいのが、スーパーや通販などで手軽に高級することができる人気の鍋の素についてです。正直、かなりの量が多いだけに、一般のご家庭でどれを選べば良いのか分からない方もいるでしょう。
ここでは、スーパーや通販で購入できる鍋の素を使い勝手の良さ、味わいの良さ、アレンジのしやすさなどを考慮して、ジャンル別にランキングにしました。
まず、今トレンドになっているキューブタイプの鍋の素のランキングを紹介します。
コンビニでもスーパーでも手に入れやすい、定番中の定番のキューブタイプ鍋の素が「味の素 鍋キューブ 鶏だし・うま塩」。
うま塩というシンプルな味付けはもちろん、しっかりと鶏の味わいが染み込んだ素となっているので、鍋がバランスの良い味わいに引き立つように設計されています。
白菜やネギ、にんじんなど、10種類の野菜のうまみを濃縮させた、野菜の旨味が楽しめるキューブ鍋の素が「味の素 鍋キューブ コクとうま味の野菜だし鍋」です。
野菜をたっぷり使っいた場合、女性が多ければ軽くコンソメを加えてリゾットにしたり、がっつりしめたい男性が多ければうどんやパスタなどを加えて麺類でしめるなど、さまざまなアレンジを楽しめるところも魅力のひとつでしょう。
濃厚な白湯スープで鍋を楽しみたい、という方におすすめなのが「味の素 鍋キューブ コクとうま味の野菜だし鍋」。
しょうがやにんにく、香味野菜、かつを風味などをベースに、コクのある味わいに仕上げられている鍋の素で肉との相性は抜群。
シメの麺との相性も良く、どんな方と鍋パーティーを開いても喜ばれるので、私も重宝しています。冬場はもちろん、個人的に絶対に切らすことのできないアイテムです。。
キューブもいいですが、やっぱり数人で楽しみたいのであれば、ボトルタイプを使うのがおすすめです。ここでは、ボトルタイプの鍋の素のランキングを紹介していきましょう。
ボトルタイプの鍋の素で大人気かつ、定番中の定番と言えば「味の素 鍋キューブ コクとうま味の野菜だし鍋」です。濃い目のキムチエキスがたっぷりと入っていながらも、魚介エキスや昆布エキスなど、日本人が好きな旨味も入っているので、なじみのある味として多くの人の胃袋をがっちりつかんでいます。
アレンジにも使いやすく、一家に一本レベルのレジェンドアイテムです。
一度開封しても、長く保存できるのがボトルタイプの便利なところ。常に常備しているアイテムだからこそ、ふと「今日は鍋にしようか?」といった時にシンプルな味の鍋を作ることができる「ヒガシマル醤油 よせ鍋つゆ」は確実におすすめの1本です。
厳選された8種類の出汁が贅沢に含まれており、素材の味わいを邪魔せず、全体をバランス良く仕上げてくれるありがたい鍋の素です。
濃縮3倍タイプですので、使い切らず、うどんや煮物にもアレンジとして使えるのが主婦にとってありがたいところ。
調味料メーカーとしても人気が高い、キッコーマン。技術の粋を生かした極上の鍋の素が「キッコーマン 寄せ鍋つゆ コクだし醤油」です。
醤油やいわし節、チキンエキス、ほたてエキス、しいたけエキスなど、さまざまな素材をバランスよくまとめて仕上げているので、すっきり奥行きのある味わいになっています。
水炊きであったり、鶏鍋、シンプルな寄せ鍋など、アレンジを利かせやすい汎用性の高さも人気となっている理由です。
スーパーなどでよく見かける鍋の素と言えば、パックタイプの鍋の素。こういった方も少なくないでしょう。
今、さまざまな種類が増えていますし、3〜4人前の鍋を作る鍋パーティにはもってこいのアイテムとして人気です。ここでは、そんなパックタイプの鍋の素のランキングを紹介していきましょう。
焼肉のタレで有名なあのエバラから、大人っぽい味わいの醤油味タイプの鍋の素が「エバラ食品工業 なべしゃぶ 柑橘醤油つゆ」です。
ごま油に柑橘系のエキスをプラスしているため、香ばしさと爽やかな風味を楽しむことができます。濃すぎないシンプルな味わいですので、素材の良さを生かした鍋がお好きな方にはおすすめです。
鍋の素と言えばのミツカン。「ミツカン 〆まで美味しい鶏だし生姜鍋つゆ ストレート」は、鶏の出汁をベースにしながら、生姜をしっかりと利かせているので、健康を気にされている方にもおすすめです。
さらに、コラーゲンを加えているのでとろっとしたまろやかさもあり、素材を上手にまとめます。シメの雑炊も美味しくなる、家庭の定番にしたくなる良品です。
近年、女性を中心に人気が高まっているのが、豆乳鍋。ヘルシーなのはもちろん、豆乳のまろやかで優しい味わいが、食材をふんわりと包んでくれる美味しい鍋です。
「マルサン 豆乳鍋スープ」は、有機大豆を使用しているだけでなく、醤油やショウガ、鶏ガラで仕上げているのでまとまった味わいです。
豆乳はイソフラボンが豊富に含まれていますし、全体的にヘルシーでオシャレな印象で女子会でも評判間違い無いしです。
もちろん、アレンジしやすい鍋の素なので、うどんやラーメンなどを入れてガッツリと楽しむことができるので男性にもおすすめしたい鍋の素です。
ここまでは、さまざまな鍋の素について紹介してきました。鍋の素は、あり合わせの食材を投入するだけでOKな手軽さがあるのですが、敢えてお取り寄せで贅沢鍋を楽しむ、というのもひとつの手段でしょう。
お取り寄せの魅力は、本来であれば現地に訪れないと手に入れることができない、そういったアイテムたちを敢えて自宅にいながら大勢で楽しむことができるところです。
新鮮な魚介類、高級な肉類、厳選された老舗のスープなど、おとり寄せ鍋さえあれば楽しさ溢れる時間を過ごすことができるのです。
お取り寄せ鍋は、海鮮鍋、モツ鍋、キムチ鍋などその種類もさまざま。
しかし、どれを選べば良いか分からないという方も少なくなく、美味しくない鍋を選んで失敗してしまうことも…。
「お取り寄せ鍋のおすすめ人気ランキング!美味しい絶品鍋30選」の記事では、失敗しない美味しいお取り寄せ鍋を紹介しています。
自信を持っておすすめできる鍋ばかりのですので、ぜひチェックしてみてください。
ここからは、鍋の素でできる、美味しい鍋をジャンル別に紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
まず、鳥手羽元を沸騰したお湯で下茹でします。その後、軽くキムチをごま油で炒めます。白菜はざく切りにして、豆腐、長ネギ、石突きをとったキノコ、ニラを大胆に刻みます。
キムチの素と水を入れて、ニラ以外を煮込みます。全体に火が通ったらニラを入れ、完成。シメに米を入れて雑炊にしても美味しいでしょう。
寒い冬、みんなで集まって楽しむのであれば、キムチ鍋以外考えられません。キムチの奥深い味わいと辛さが、鍋全体の雰囲気をピリっと引き締めます。
殻を剥いたエビ、半身が見えるように調理された蟹、一口大のタラ、キレイに洗ったはまぐりを用意します。ざくぎりにした白菜、刻んだ長ネギ、水菜、油抜きした油揚げも用意しましょう。
寄せ鍋の素を水で薄めながら調節してい、先に白菜をたっぷりと茹で、海鮮などを後で入れて煮込みます。全体に火が通ったら完成。
蟹は、あまり火を通しすぎると硬くなるので食べる直前くらいでもいいでしょう。
日本人が大好きな味といえば、海鮮。鍋で煮込むことで独特の風味が生まれ、ご飯もお酒も進む、鍋パーティーの主役になってくれることは間違いありません!
鶏もも肉は予めかるく下茹でしておきます。キャベツ、タマネギをざく切りにし、トマトもざっくりと刻んでおきます。
トマト鍋の素と水を入れ、軽くコンソメと塩をして具材も入れて煮込みます。全体に火が通ったら、パルミジャーノレッジャーノを軽く振りかけていただいます。一度茹でたパスタでトマトスープパスタにすると、美味しさがより際立ちます。
近年、トマト鍋が人気を博しています。トマトは加熱すると酸味が穏やかになり、ぐっと旨味が増幅するため、素材の良さをしっかりと引き出してくれます。
また、肉はもちろん海鮮との相性も良く、チーズを使ったものも楽しめるアレンジしがいのある逸品ですので、アレンジしやすいでしょう。
モツは、しっかりと下茹でをして臭みを取り除いておきましょう。キャベツは1/2玉用意してざくぎりにします。
ニラは、やや長めの5cm程度に揃えておくと良いでしょう。鍋にとんこつ鍋の素を入れて、味を調整しながら煮立たせます。
煮立ったら、そこにモツを入れて煮込み、ある程度火が通ったらキャベツを投入。食べる直前にニラを入れ、上から辛味の少ない唐辛子を散らせば完成です。
とんこつ味の鍋は、年代問わず多くの方に人気です。特に人気が高いのが、九州の味わいを表現した家庭で作れるモツ鍋。
九州の本場に行かないと食べられないようなモツ鍋を、モツを取り寄せすればとんこつ味の鍋の素で作れるのでぜひ覚えておいてください!
鍋の素というと、食材をたっぷりと入れて大勢でワイワイ鍋パーティーというイメージがあるかもしれませんが、鍋の素は要するにスープ調味料であって、それをスープとしてアレンジしてしまう方法もあるので、気軽にアレンジしてみましょう。
ということで、アレンジレシピも紹介します。あまった鍋の素の使い方としても参考にしてください。
豆腐を細かく刻み、長ネギやえりんぎ、たけのこ、人参などを細かく刻みます。あれば豚肉を先に軽く炒め、野菜類も全体に火を通しておきます。
全体に火が通ったらトマト鍋の素、またやキムチ鍋の素などを入れ、水で味わいを調整しながら煮込みます。材料全体に火が通ったことを確認したら、豆腐、溶き卵、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。ごま油をつかってもいいでしょう。
鳥もも肉を細かく刻み、寄せ鍋の素で茹でていきます。ある程度、火が通り鍋の素の水分が少なくなってきたら火をとめて、炊きたてのご飯を入れてかきまぜます。
溶き卵をかけ、刻んだネギを散らすだけでOK。柚こしょうなどで味に変化をつけるだけでも、絶品雑炊になるのでおすすめです。
鍋パーティーの最大の楽しみは、全て食べ終わった後、出汁がたっぷりと液中に染み込んだ素をベースにした雑炊です。とはいえ、もともと鍋料理をしなくても、鍋の素さえあれば絶品雑炊は作れてしまいます。
ぜひ、余ったら捨てるのではなく、上手に利用してみましょう!
一人暮らしの場合、鍋の素を購入したら4人前であまってしまった、という経験をした方は多いはずです。食べたかった鍋に全部使ってしまうと、食べきれなかったり、結局捨ててしまうようでは勿体ないところです。
おすすめは、まず普通に鍋を作ったら、残りは使わずに保存しておくことです。ボトルタイプやキューブタイプであれば良いですが、パックタイプだった場合は、清潔な空のペットボトルにうつし、しっかりと密閉して保存すると長持ちします。
別の日に、野菜炒めに使ったり、軽く雑炊として使ったり、余った野菜を入れて煮立てて味噌味に仕立てるなどアレンジ方法は無限大です。うどんのスープとして使っても美味しいので、ぜひお試しください。
鍋の素を開封した後、または未使用で長く放置してしまった、という方もいるでしょう。そもそも、鍋の素というのはどのくらい持つものなのでしょうか。
とある大手メーカーによると、パックの鍋の場合は開封したらできるだけすぐに使い切ってほしい、ということです。
パックタイプの場合、かなり密閉状態で無い限りは酸素や細菌が入り込みやすく、劣化が早くなるということでしょう。
しかし、ペットボトルなどに移して、完全密閉できれば多少は長持ちするようです。ボトルタイプの場合、できれば2週間以内には使い切ってほしいということ。とはいえ、未開封であれば鍋の素はかなり長持ちするので、賞味期限にならって使うのが良さそうです。
ただし開封後、嫌な臭いや発酵している臭いなど、そういった異臭が感じられた利用するのは絶対にやめましょう。沸騰させるから、という理由で殺菌は多少できそうですが、危険は回避するにこしたことはないため、注意しましょう。
ここまで鍋の素を紹介してきましたが、「鍋の素は少々味付けが濃いから、使いたくない」という意見の方もいるようです。
確かに、鍋の素の原材料を見ると、濃縮したエキスをたっぷりと使っているので味わいはかなり濃いと考えられます。
真似はしてほしくないのですが、鍋のもとを軽く舐めたり、キューブをかじってもらうと分かりますが、それ単体ではかなり濃い味付けとなっています。鍋の素を使う賛成派としては、食材を購入するだけで美味しい鍋ができるので、便利さに勝る物は無いという意見です。
さらに、近年はさらに鍋の素が美味しくなったので、自分で作るより100倍マシという意見もあります。一方反対派としては、味が濃くなり過ぎてしまうため、素材の味わいが生かされないという意見があります。
さらに、画一的な味わいになってしまうため、個性が無いいつも味わいになってしまうという意見も。もちろん、味わいの濃さは水で薄めれば良いのですが、それでも気になる方は気になるようです。
例えば、鍋の素に反対している方は、つけダレにこだわっている傾向もあります。確かに、シンプルにダシだけで煮込んだ鍋の具材をお気に入りのタレをつけて食べたいのであれば、味わいが決まってしまう鍋の素は不要かもしれません。
どちらが正しく、どちらが間違っている、ということではなく、利用する食材の味わい、食べ方や味わいの好みといったところで使い分けると良いのではないでしょうか。
おいしい鍋の素のランキングやアレンジレシピなどを紹介しました。寒くなってくると、恋しくなってくるのが鍋。便利で美味しい鍋の素を使い、心も身体もポカポカに温まる鍋料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。